2014年3月7日金曜日

エラールの歴史 その10

ジョン・ブロードウッド(初代)
(ウィキペディアより)
 
セバスチャン・エラール
(Gallica.bnf.fr/Bibliothèque nationale de Franceより) 
 
 
エラールの歴史 その10
 

1824年5月、ピエールはブロードウッドのピアノを一台注文し、ロンドン支店でエラールピアノとの比較を試みた。
ブロードウッドは、中音と高音は美しいがアクションの力が足りないので弦を十分に振動させることができない。
エラールの音はより力強く、音が調和する。

ブロードウッド兄弟(JamesとThomas)がピアノを見に来た。リスト親子も同席した。
リストがエラールピアノを弾いたとき、ピアノが素晴らしく響き、ブロードウッド兄弟は今までこれほど良いピアノを見たことがない、と言った。
エラールのアクションを観察したブロードウッドは、うちの職人たちにはこのアクションの仕事はできないだろう、と言った。


参考資料:
Mon bien cher Oncle - Correspondance de Pierre Erard à Sébastien Erard volumeⅢ 1822-1831 (ピエール・エラールよりセバスチャン・エラールへの手紙第3巻、Laure Barthel , Alain Roudier編集)

0 件のコメント:

コメントを投稿