2014年9月23日火曜日

1844年製パープ コンソールピアノ 不思議な発想

 



1844年製パープ コンソールピアノ
弦と響板、支柱の構造を見て、不思議に思いました。
通常は、弦の向こう側にきれいな響板が見えているはずなのに、
響板を裏側から見たような、響棒が付いた面が見えており、さらに支柱と鉄骨の組み合わさったようなものが弦と響板の間に入っています。
えっ?どういうこと?
よく観察してみると、確かに響板が表裏を逆にした形で取り付けられていることがわかり、通常の響板の表の部分がピアノの裏板となっていました。
裏板に見える木目と思われた線は、響板に筆で描いたものでした。
そして弦と響板の間に、支柱と鉄の補強バーが組み合わさって収まっています。

こんなピアノ、見たことない!
なぜこんなことをしたのだろう。
ピアノを横から見ていて、あっ!と思いました。
この薄さの中にピアノの機能をすべて収めたかったのだ。
普通は、弦を張った後ろに駒と響板があり、その後ろに支柱が来るので、少なくともこのピアノの倍の厚みがなければなりません。
しかしこのピアノは、テーブル型のデザインを優先したかったために、最低限の薄さの中にピアノに必要な機能をすべて収めようとしたのだと思います。
スペースを有効に利用し、無駄を省いていますが、確かに必要なものはすべて備わっているようです。
こんな発想アリなの?
現代の私たちにとっては、あり得ません。
でも、どうやらパープさんにとってはアリだったようです。

答えは、このピアノを修復した後に出ると思っています。
修復が完成した後、ピアノとしての機能をしっかりと出せるものに仕上がれば、パープさんブラヴォーとなりますし、
やはりピアノとしては中途半端だという結果になれば、パープさんの発想にはちょっと無理があったのでは?ということになります。
さてどうなるのでしょうか?

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