2017年9月10日日曜日

ショパンとプレイエル1

' Chopin et Pleyel ' 
Jean-Jacques Eigedinger著

1. はじめに

ショパンがプレイエルピアノを好んで弾いていたことや、カミーユ・プレイエル(プレイエル社二代目)と親しい関係にあったことはよく知られていますが、さらに詳しく知りたいと思い、二人の関係にスポットを当てて書かれた「ショパンとプレイエル」という本を読んでみました。
当時書かれて残されているショパンの手紙、新聞や雑誌に掲載された音楽界の批評、またショパンが関わったピアノについてのプレイエル社の資料などを詳しく検証しながら、ショパンとプレイエルについて、そして二人の関係についてまとめられた興味深い本です。
ピアノの写真や関係人物の肖像画、またショパン自筆の手紙なども紹介されており、眺めているだけでも当時の雰囲気に触れられるような気がする、そんな貴重な本でもあります。

パリで出会い、仕事仲間となり生涯の親しい友人となったショパンとプレイエルには、どんな出来事や心の交流があったのでしょうか。
ここでは、私なりに印象に残ったことをご紹介してみたいと思います。

まず今日は、二人の基本情報をまとめておきます。


フレデリック・ショパン
1810年3月1日(異説あり)生
1849年10月17日没
ポーランド・ワルシャワ出身
ピアニスト、作曲家、ピアノ教師

カミーユ・プレイエル
1788年12月18日生
1855年5月4日没
フランス・ストラスブール出身
ピアノ製作家、楽譜出版業(プレイエル社2代目)


(続く)

参考資料:' Chopin et Pleyel '  Jean-Jacques Eigeldinger著、Fayard出版、2010年

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